ステージ君の大阪オフィス巡り(番外編)〜大阪倶楽部〜

img_popular01 みなさま、こんにちは! オフィス専門プランナーのステージ君です!

11月も残り10日になり、御堂筋のイルミネーションも点灯して、

年の瀬が近くなったのを感じます。

今回は、ビルではないですが大阪でも歴史のある建物に潜入してみました。

 

「大阪倶楽部」建物の特色

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 大正3年(1914)9月に竣工した最初の会館は、住友の野口孫市と長谷部鋭吉が設計したもので、総工費は95000円、工事期間は11ヶ月であった。建物は木造3階で大林組によって施工された。また、野口は大阪図書館を、長谷部は旧住友ビルディングを設計したことでも知られている。現在の会館は旧会館が大正11年(1922)7月24日の出火により焼失したのち再建されたもので、大正13年(1924)5月19日に竣工した。なお、建設中の大正12年(1923)9月1日に関東大震災があり、この惨事を教訓として建物の構造について耐震・耐火性が再検討され建築された。

img_5939 設計は安井武雄で、外観はオーソドックスな造作ですが、細部装飾にはさまざまな工夫や様式が取り入れられており、建物正面の大阪倶楽部のロゴマークをまとう装飾は、知の象徴とされる梟(フクロウ)にもみえます。鉄筋コンクリート造、地上4階、地下1階で、外壁を暗褐色のタイル貼りとし、全体として量塊性を強調した重厚なつくりである。安井の記した建築概要書にはその建築様式を「南欧風の様式に東洋風の手法を加味せるもの」としている。
 建物の1階正面に並んだトーテムポールのデザインをはじめ、バルコニーやアーチ窓の装飾に東洋風の色合いがみられる。内部意匠についても、玄関正面の泉盤のデザインは特異な雰囲気を醸し、また梁や持ち送りの装飾にも各室に固有のデザインが用いられている。安井は従来の歴史様式とは異なる独自の様式を編み出し、後にモダニズム様式に移行した。
大阪倶楽部の建築は安井の前半期の建築として特筆されるものである。

『大阪倶楽部』について

img_5941 大阪淀屋橋に大正時代から建つ古いレンガ造りの会館『大阪倶楽部』は、現在も会員を募集している紳士の社交倶楽部です。

 大阪倶楽部は、特定の業種、業界に偏ることなく有識者らが集い、「知の交流と心のふれあいの場」として大阪で設立された伝統と歴史のある会員制社交倶楽部です。大正元年(1912年)11月に誕生。2012年に創立100周年を迎えました。平成9年(1997)に国の登録有形文化財に指定。他にも大阪市指定景観形成物(2004年6月)・経済産業省の近代化産業遺産(2009年2月)、大阪市指定文化財(2009年4月)の指定を受けるなど、近代建築として高い評価を受けています。

 

 
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